オーディオブック、好きですか?
僕はウォーキングや通勤時のながら聴きに利用していて大好きです。Audibleもaudiobook.jpも利用したことがあります。
それ以外のサービスも試してみようかな?
と考え、今回、複数の比較記事で三番手にランクインしていたオーディオブックサービス「ヒマラヤ(himalaya)」を無料体験してみました。
結論から申し上げると、
「三番手でこれだと四番手以下は試す価値がない」
と思うくらい、悪い意味で差がありました。
ヒマラヤはこんな状況です。
- 作品数が少ない
- ポッドキャストも更新されていない
- アプリの機能性も微妙
個人的には、友達にすすめたいとは思えませんでした。
強みと言えそうかな?と思ったのは以下の5言語に対応していることでしょうか。
- English
- 日本語
- 筒体中文
- 繁體中文
- Español
Audible やaudiobook.jpの方が圧倒的におすすめできます。そう考えた根拠に関して説明します。
Himalayaはやばい。利用しないで【注意喚起】
サービス自体のレビューは以下でも行いますが、利用をおすすめできません。
サービス自体もたいしたことないのですが、Himalayaはサポートサービスが機能しておらず、公式のサポート窓口に連絡しても返事もなく、解約手続きをしたにも関わらずキャセルが行われず利用料を引き落とされました。
解約手続きは無料体験終了の1週間ほど前に行ったのですが、1週間後にこんなメールが来ました。
解約後に課金!マジか。意味がわからん!
無料体験でも支払い方法を指定する必要があって今回はPaypal決済に設定してありました。
ばっちりとられてます。
ヒマラヤ、結構やばいです。
解約しましたっていう確認メールが来ていなかったので、ちょっぴり不安だったのですが。中国のサブスクはちょっと怖いですね。このまま毎年7500円取られ続けるのか!?(嫌だ!)
- 12/8 解約したのに請求されたという連絡
- 12/10 解約したのに請求されたので返金してほしい旨、連絡
- 12/11 解約したのに請求されたので返金してほしい旨、連絡
- 12/17 20日までに返事がなければ消費者センターなどに報告する旨の連絡
いずれの連絡も、12月22日時点でまだ一度も返答はありません。(返答は1〜2営業日中にすると記載されているにもかかわらず)
解約ができないというものかなり危険で、この点でも他の人におすすめしたくない、自分でもまた使いたいとは思わない結果でした。
他のオーディオ比較記事を確認して評価が高かったから利用しましたが、本当、大手の記事は実際に試して利用してもいないんですね。マジ怖いです。メディアの情報丸呑みはダメですね。
ヒマラヤの料金をaudible、audiobook.jpと比較
Himalaya | audiobook.jp | Audible | |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 750円 | 1,330円 | 1,500円 |
1年 | 7,500円 | 9,990円 | 18,000円 |
無料体験 | 30日間 | 14日間 | 30日間 |
キャンペーン | なし | あり | あり |
大手2社に比べてHimalayaの料金や安いです。
一見お得に見えるのですが、冒頭に述べたようにそもそもオーディオブックのサブスクとしてのメリットが多言語という部分以外ほとんどないので、そこに惹かれないならば逆に高い買い物になってしまう気がします。
またaudiobook.jpやAudibleはキャンペーンの開催頻度が高いため、上記の金額よりお得に利用できるタイミングも多いです。一方、Himalayaは開店休業状態でコンテンツやアプリのアップデートもあまり行われていないようで、キャンペーンの情報なども確認できませんでした。
ヒマラヤの作品数をaudible、audiobook.jpと比較
Himalaya | audiobook.jp | Audible |
---|---|---|
4000冊以上 | 15,000冊以上 | 120,000冊以上※ |
※Audible公式サイトでは12万冊。
日本語とは明記されていないが20万冊を超えたというプレスリリースもある。
Audibleの聴き放題作品数は12万冊以上。ヒマラヤは4,000冊以上と記載されており、ゼロが二つ違うので、ヒマラヤの蔵書数はかなり少ないです。
2400万の中英文ブロク、4000冊以上のオーディオブック、1000以上の世界中の講師のオンラインコースから選択可能
ヒマラヤ公式サイト
ヒマラヤの聴き放題作品はもっと少ない
- 作品数にはポッドキャストも含まれる
- 著作権切れの作品も多い
ヒマラヤの検索にはポッドキャストも検索結果に含まれる(一部、外国語のコンテンツも表示されることがあります)ため、「オーディオブック」に限定すると数は公表されている数よりかなり減るでしょう。
書店に並ぶような人気作品は少ない
また、著作権切れ作品が多いため、書店で並んでいる作品をオーディオで聴くことを期待して加入すると品揃えにがっかりしてしまうかもしれません。
上記の画像は以下の条件で検索しました。
- 「Himalaya聴き放題」で検索
- 「小説・文学」で絞り込み
- 人気順(=再生数順)
その結果、人気の第三位以降には著作権切れの作品が多く並ぶことに。私自身は、太宰ファンであり、吉川英治さんの三国志も読んだことある読者大好き人間ですが、「サブスクでお金払うなら新作を聴きたい」と思ってしまいます。
ヒマラヤの聴き放題人気作
- 臼井 由妃『1日1枚の企画で仕事が変わる』
- 原 晋『フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉』
- 本山悠『強メンタルで生きる 雑草のように踏まれても立ち直る思考術』
- 東野 治之『鑑真和上の教え』※1
- 佐々木 紀彦『米国製エリートは本当にすごいのか?』
- 角田 房子『アマゾンの歌』
- 新井 淑則『全盲先生、泣いて笑っていっぱい生きる』
- 青木仁志『一生続ける技術』
- 青木仁志『一生折れない自信のつくり方』
- 大栗 博司『重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る』
- 戸田 智弘『続・働く理由』
- 中野信子『世界で活躍する脳科学者が教える! 世界で通用する人がいつもやっていること』
- 安藤美冬『冒険に出よう』
- 川崎美羽 、大今良時、吉田玲子『小説 映画 聲の形』
- 横田 尚哉『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』
- 錯覚の法則『西田文郎』
- 思考力『外山 滋比古』
- 小澤 竹俊『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』
- 石田章洋『企画は、ひと言。』
- 村山斉『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』
- 太宰治『人間失格』
- 廣瀬真一、オガワブンゴ『MOOKSTUDY日本の歴史』※2
- はあちゅう『半径5メートルの野望』
- 高山 直『EQ こころの鍛え方 行動を変え、成果を生み出す66の法則』
- 吉川英治『週刊 三国志』※1
- 志麻 絹依『幸せに深く眠るための瞑想』※1
※1 書籍化されたもののオーディオ化ではなく、オリジナルのオーディオ作品
※2 書籍化されたもののオーディオ化ではなく、ポッドキャスト
ヒマラヤのアプリ内で「聴き放題人気作」として紹介されているのは全26作品。ざっと調べたところ2005〜2015年前後に出版された本をオーディオ化した作品が多いです。
Audibleやaudiobook.jpを利用したことがある人なら「かなり古い作品しかない」という印象を受けるでしょう。
ヒマラヤのオーディオブックアプリとしての機能
早送りや自動停止のタイマー機能、再生速度の調整などはAudibleやaudiobook.jp同様にできます。
ただ、しおり機能やリスニングログの機能がないので、
「停止し忘れていた」
「聞いているうちに寝落ちしたけど
どこまで戻っていいかわからない」
ということは起こるのでその点は不便だと思いました。
ポッドキャスト・音声配信アプリとしてのヒマラヤ
2021年9月30日(木)をもちまして音声配信サービス事業および機能(ユーザーによる音声配信機能)を縮小いたしますことをお知らせいたします。今後はオーディオブック事業(「himalaya聴き放題」)へサービスを集中していくこととなります。
Himalaya公式「音声プラットフォーム「himalaya」の音声配信サービス縮小のお知らせ」
2021年時点で音声配信サービスからは撤退しており、一部のポッドキャストのコンテンツを聞くことはできますが、アップデートは全て止まっています。
ヒマラヤの解約方法
モバイルアプリ側で解約ページを探したのですが見つかりませんでした。(怖い…)
そこで私はブラウザからヒマラヤのWebサイトにアクセスすることで解約できました。
無事に手続きができたはずでしたが、STEP3のページに戻るとまだ「解約」のボタンが表示されており、「本当に解約できているのかな?」「中国のサブスクはちょっと怖いからクレカの履歴をしばらく注視しておかないと…」とちょっと怖くなりました。
ただ、冒頭にも書いたようにキャンセル手続きで解約を済ませたので結局請求されました。
まったくサイトも機能していませんのでご注意ください。
「ヒマラヤ」はオーディオブックとしてアリかナシか?
筆者の結論はナシです。
音声配信事業から撤退後、「オーディオブック事業に集中」するとプレスリリースには記載されたいたものの、少なくとも日本語のコンテンツは古い作品が多く、他者と比べて強みが全く見つかりません。
唯一のメリットは料金が安いことなのですが、これさえも、キャンペーンを利用したら他のサービスの方が安くなってしまいます。
- 新規登録時のキャンペーン例
- Audible : 3か月99円
- audiobook.jp : 1ヶ月無料(通常は2週刊無料)、ワイヤレスイヤホン全員プレゼント
- 再開時キャンペーン
- Audible : 3ヶ月間99円
- audiobook.jp : 1ヶ月100円
こういったお得なキャンペーンがあるため、筆者はたまに解約をして、資格の勉強に集中したりして、資格の勉強がひと段落したタイミングでキャンペーンをやっていた再開したりしています。
このようにヒマラヤはコンテンツのアップデートもほとんど行われておらず、サブスクとして課金する価値はないように思います。 Audible やaudiobook.jpの利用をお勧めします。
コメント